長年にわたりSNSやネット掲示板などで議論の的となってきたのが、萩本欽一 ノーギャラ 噂の真相です。一部では「最初から無償で出演した」と美談化される一方で、「商業チャリティーで高額報酬を得ていたのではないか」という穿った見方も散見されます。しかし、公に遺された本人の手記や公式な取材記録を紐解くと、極めてプロフェッショナルな事実が浮かび上がります。
第1回の立ち上げ時、日本テレビ側は超売れっ子であった萩本に対し、当時の相場を大幅に上回る破格の出演料を提示しました。これに対し萩本は「チャリティー番組でギャラをもらうわけにはいかない」と一度は受取を固辞します。しかし、制作側から「プロのタレントとして正当な対価を受け取ってほしい」と説得された結果、萩本はある驚くべき行動に出ました。
提示されたギャラを正規の契約として受け取った直後、同額をそのまま自腹で番組の募金箱へと寄付したのです。この行動こそが、24時間テレビ 萩本欽一 寄付伝説の真実です。
萩本は後に自著やメディアの回顧録において、次のような趣旨の告白を残しています。「ノーギャラで出ると『善意で出てやっている』という甘えや驕りが自分の中に生まれる。プロとして正規の仕事を全うし、その上で自分のお金として寄付するのが筋だと思った」。単なるボランティア気取りを排し、表現者としての責任を全うした上で私財を投じる姿勢こそ、欽ちゃんが示した真のチャリティー精神でした。