『週刊モーニング』(講談社)で1985年に連載がスタートした『クッキングパパ』は、日本の社会構造の変化を克明に記録してきた。その中で荒木夢子という女性が歩んだ人生は、まさに日本の働く女性の歴史そのものである。
バブル期のOL文化、結婚・出産後のキャリア継続、共働き世帯の苦労と喜び。1990年代に放送された料理アニメ版でも彼女の親しみやすさは広く知れ渡ったが、原作で描かれ続ける彼女の人生模様は、時代が変わった現代においても決して色あせることがない。社会の中での女性の立ち位置が変化する中で、夢子の存在は常に生き生きとしたリアリティを持ち続けている。