今日、関西を代表する一大ブランドへと成長を遂げた「がんこ」の原点は、昭和の高度経済成長期にさかのぼる。創業者の小嶋淳司氏が十三のわずか四坪半の小店からスタートさせた志は、やがて日本の外食産業に大きな変革をもたらした。単なる大衆向けの寿司チェーンにとどまらず、高品質な食材と職人技を誰もが楽しめる価格で提供するという革新的なビジネスモデルを確立したのだ。
その精神が最も濃密に息づいているのが、フラッグシップの一つであるがんこ道頓堀店だ。がんこフードサービス株式会社の伝統と革新が交差するこの店舗では、職人の手仕事と徹底した衛生管理・仕入れ体制が同居している。長年通い詰める地元の常連客から評判を聞きつけた旅行者まで、幅広い客層を引きつけてやまない理由は、この創業当時からのブレない哲学にある。