東京の水辺を巡る水上バスを利用する際、最初に把握しておくべき大前提は「東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)」と「東京水上ライン(公益財団法人東京都公園協会)」という2つの全く異なる運航事業者が存在するという事実です。
観光客がイメージする「浅草からお台場海浜公園へスタイリッシュな宇宙船のような船で直行するルート」の多くは、民間企業である東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)が運航しています。同社は浅草・日の出桟橋・お台場海浜公園・豊洲を結ぶ観光特化型の航路を展開し、便数の多さと先進的な船体デザインが最大の特徴です。
一方で、東京都公園協会が運営する東京水上ラインは、両国を起点に墨田川を南下し、お台場や葛西臨海公園までを結ぶ広域ネットワークを誇ります。こちらは水辺の公共交通および都民の憩いの場としての性格が強く、両国や葛西臨海公園といったTOKYO CRUISEがカバーしていないエリアへ直接アクセスできる強みを持っています。