仲代達矢の若い頃が超絶イケメン!映画史を刻む伝説と名作の真実

仲代達矢の若い頃が超絶イケメン!映画史を刻む伝説と名作の真実

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映画界における仲代達矢のキャリアの幕開けには、語り草となっている屈辱的なエピソードが存在します。それが1954年に公開された黒澤明監督の世界的大傑作『七人の侍』への出演です。当時まだ養成所の生徒だった仲代に与えられた役は、台詞すらない名もなき浪人役。画面の端を右から左へ歩いて横切るだけの、わずか数秒のカットでした。

撮影現場となった世田谷の東宝撮影所オープンセットで、映画界の巨匠・黒澤明の怒号が響き渡りました。「違う!歩き方がまるでなっていない!」。和服で草履を履いて歩くという基本動作が身についていなかった仲代に対し、黒澤は容赦のないダメ出しを連発。朝から始まった撮影は、仲代が歩くだけのワンカットのために半日以上にわたって繰り返され、撮影現場の空気は完全に凍りつきました。

この痛烈な洗礼について、仲代は後年の特別番組や手記で「あまりの悔しさと情けなさに、撮影所からの帰り道、泣きながら線路沿いを歩いた。絶対に一流の俳優になって見返してやる、と心に誓った」と語っています。屈辱に打ちひしがれるだけで終わらない不屈の執念が、徹底的な所作の稽古と肉体改造へと仲代を突き動かしました。

その執念が実を結んだのが、1961年の『用心棒』です。三船敏郎演じる主人公・桑畑三十郎の最大の強敵、ピストルを懐に忍ばせた新世代のヤクザ・卯之助役に仲代が抜擢されたのです。マフラーを巻き、冷酷な笑みを浮かべながら虚無と残虐性を漂わせる卯之助の姿は、黒澤明を「こいつは化けた」と唸らせました。翌1962年の『椿三十郎』では、三船と対峙する剛直な敵役・室戸半兵衛を熱演。ラストシーンで繰り広げられた伝説の「血飛沫の決闘」は、映画史に燦然と輝く名場面として刻まれることになります。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。