ゴリラと人間の境界線が消える?最新データと映画が描く未来

ゴリラと人間の境界線が消える?最新データと映画が描く未来

ゴリラと人間の境界線が消える?最新データと映画が描く未来の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

ゴリラに対する人類のステレオタイプを解体した歴史において、二人の先駆者の存在を外すことはできない。ルワンダのマウンテンゴリラ保護に命を捧げたアフリカ研究の伝説的女性学者ダイアン・フォッシー。彼女は「密林の凶暴な野獣」という誤った偏見を打ち砕き、彼らが極めて繊細で家族愛に満ちた種であることを命がけで証明した。

そして日本の霊長類学を世界最高峰へと押し上げ、ゴリラの社会構造から人類の起源を解き明かしてきた山極寿一博士の功績も計り知れない。山極博士は、ゴリラが互いに争いを避けるために「視線を合わせる」という独自のコミュニケーション手法を発達させたことを指摘した。拳を突き出し力で支配するのではなく、真っ直ぐに相手を見つめ合い、静寂の中で対話する。その姿は、絶え間ない分断と衝突に悩む現代社会に対して、極めて重厚なメッセージを投げかけている。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。