「アルゴリズムたいそう」と「アルゴリズムこうしん」は、日本国内にとどまらず、YouTubeの黎明期から世界的なミーム(ネット上で拡散される文化現象)として爆発的な広がりを見せました。海外では「The Algorithm March」として知られ、数十カ国で模倣動画が投稿される事態となったのです。
海外でここまで熱狂的に受け入れられた最大の要因は、「完全な言語非依存(ノンバーバル)のエンターテインメント」であった点に尽きます。日本語の歌詞の意味が分からなくても、動きの因果関係とリズムの心地よさだけでルールが万人に伝わる構造になっていたためです。
アメリカのコミックコンベンションでは大勢のコスプレイヤーが連なって行進を行い、フィリピン・セブ島の刑務所では受刑者数百人による大規模なマスゲームとして採用。さらには各国のギークやプログラマーコミュニティにおいて「最もエレガントにプログラミングの基礎を示した芸術」として絶賛されました。日本の公共放送発信のコンテンツが、作為的なマーケティングなしに純粋な構造美だけで世界を席巻した稀有な事例です。