「老後2000万円問題」が叫ばれて久しいが、本当に必要な資金量は世帯の状況や生き方によって千差万別だ。漠然とした恐怖に苛まれるのではなく、現状を数値化して把握することこそが、安心感への第一歩となる。ここで重要視されているのが、具体的なリスクと現実を突き合わせるセカンドライフ・ライフプランニングの手法だ。
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の専門家は、「60代女性の多くが『いくら使って良いかわからない』という資金の不透明感にストレスを感じている」と指摘する。年金受給額の正確な試算に加え、医療費や住み替え、趣味の予算を段階別に切り分ける作業が、精神的なゆとりを生む。お金をただ守るだけでなく、「自分を喜ばせるためにどう使うか」に発想を転換できた人から、表情は劇的に明るくなる。