1,000円で酔える「せんべろ」文化の聖地だった博多だが、ここ数年で客層の求める価値が大きくシフトした。安さだけを売りにする店舗が淘汰される一方で、若い料理人たちが手がける「ネオ郷土料理」が圧倒的な支持を集めている。
例えば、伝統的な「ゴマサバ」を極上のサバと特製ハーブ醤油で再解釈した一品や、炭火でじっくり焼き上げた九州産ブランド豚の低温調理串など、仕込みとプレゼンテーションに徹底的に手間をかけたメニューが目立つ。一皿あたりの単価は上がっているものの、それに見合う感動があるからこそ、店内は連日若い世代や女性客で埋め尽くされている。