さかもと未明の現在2026|膠原病の闘病と夫の支え、画家転身の全貌

さかもと未明の現在2026|膠原病の闘病と夫の支え、画家転身の全貌

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さかもと未明氏のキャリアを一変させたのは、2000年代後半から徐々に身体を蝕み始めた原因不明の体調不良と重度の膠原病でした。後に下された確定診断は、指定難病である全身性強皮症および全身性エリテマトーデス(SLE)、さらにはシェーグレン症候群などが重なる重複症候群でした。

全身性強皮症は、自己免疫の異常によって皮膚や内臓の血管・結合組織が線維化し、硬くなっていく難病です。手記やインタビューで彼女が明かしたところによると、発症初期は極度の倦怠感と全身の関節痛、原因不明の微熱に悩まされながらも、過密な執筆活動とメディア出演を続けていました。やがて症状は進行し、指先の血流が途絶えて皮膚が硬化、関節が曲がりにくくなる拘縮(こうしゅく)や指先の潰瘍に襲われることになります。

漫画家にとって指先は命です。ミリ単位の緻密なペンタッチを求められる漫画原稿に向かうことは、激痛と身体の硬化によって物理的に不可能な状況へと追い込まれました。ベッドから自力で起き上がることすら困難だった闘病の最悪期を経て、彼女は「指先で細線を引く」漫画表現から、「全身のストロークと情動をカンバスにぶつける」油彩画という新たな表現手段へと自らを昇華させていきました。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。