1988年10月4日、ベトちゃんドクちゃんはホーチミン市のツーズー病院で分離手術を受けました。この手術には日本から派遣された医師団も参加し、17時間にわたる大手術となりました。
手術チームは約60人の医療スタッフで構成され、日本の医療技術とベトナムの医師たちの協力によって実施されました。手術の最大の難関は、二人が共有していた骨盤と消化器系をどのように分離するかという点でした。
手術の決断
分離手術の決断は容易ではありませんでした。兄のベトちゃんは脳に重度の障害があり、手術を生き延びられる可能性が低いと判断されていました。しかし、このまま結合したままでは二人とも長く生きられない可能性が高く、せめて弟のドクちゃんだけでも救いたいという思いから、手術が決行されました。
手術は成功し、二人は別々の体を持つことができました。しかし、予想通りベトちゃんの状態は厳しく、手術後も意識が戻ることはありませんでした。