2001年の開園当初、「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」として産声を上げたこのライドは、中東の説話集『千夜一夜物語』の緊迫した世界観を色濃く反映していた。しかし、暗く壮絶な試練の連続は、時に幼いゲストに強い恐怖を与えてしまう。そこで株式会社オリエンタルランドとウォルト・ディズニー・カンパニーのクリエイティブチームは、物語の全面的な再構築へと舵を切った。
2007年、「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」として生まれ変わった際、最大の補強点となったのが相棒の仔トラ「チャンドゥ」の誕生だ。荒波を乗り越えるシンドバッドの傍らで愛らしく寄り添うチャンドゥは、過酷な冒険ジャンルの中に温かな人間性と癒やしをもたらす象徴として設計された。このキャラクターのルーツには、恐怖を乗り越えるのは武力ではなく「真の友情」であるという、ディズニー独自のテーマ性が息づいている。