くじの終盤戦において、ファン同士の心理戦が最も加熱するのが「ラストワン賞」の争奪戦です。最後のくじを引いた購入者に無条件で進呈されるこの特別な景品は、フリマアプリでの相場が上位賞の2倍以上に跳ね上がることも珍しくありません。
現在、ネット上では一番くじリアルタイム在庫ネットの反応が激しく飛び交っており、有志による在庫共有サイト(「くじカス速報」など)やX(旧Twitter)上での購入報告が、かつてないスピードで拡散されています。こうした情報網の進化により、以前のように「たまたま立ち寄ったら残り3枚でラストワン賞が残っていた」という牧歌的な幸運は極めて発生しにくくなっています。
現場では、くじの残り枚数を遠巻きに監視し、費用対効果が見合うタイミングを見計らう「ハイエナ」と呼ばれる購入待機層の存在が常態化しています。都内の書店スタッフは次のように語ります。
「残り15枚前後、かつフィギュアなどの上位賞が1つでも残っている状態になると、急に店内の滞留時間が長いお客様が増えます。レジの貼り付け表をスマートフォンで撮影し、残額を計算している姿をよく見かけます。残り10枚を切った瞬間に『全部ください』とコールが入るのが昨今の典型的なパターンです」
また、バンダイナムコ公式が展開する「バンダイナムコ Fan Fun Spot」アプリの普及も見逃せません。公式ショップ(さっぽろ東急百貨店、青森ELM店、仙台PARCO店など全国主要拠点)のリアルタイム在庫ステータスが手元で可視化されたことにより、確実性を求めるファンが公式拠点へ集中する一方、地方のコンビニや書店における一番くじラストワン賞残り状況は、現場での直接確認とコミュニティの目撃情報が最後の砦となっています。