2026年代前半に一世を風靡した「Y2K(2000年代レトロ)」カルチャーは、2026年の今、次なるフェーズへと進化を遂げた。それが「Y3K(未来主義的レトロ)」および「デジタルノスタルジー」と呼ばれるトレンドだ。
ソウルの若手グラフィックデザイナーたちが牽引するこのスタイルは、平成初期のような粗いドット絵や画質の荒いビデオカメラの質感に、ネオンカラーやサイバー感のあるフォント、3Dモデリングのパーツを掛け合わせるのが特徴だ。どこか懐かしいのに未来っぽい。この相反する要素の融合が、若者の心を強烈に揺さぶっている。
特に、韓国の最新K-POPグループのクリエイティブチームが打ち出すビジュアルコンセプトは、瞬く間に一般ユーザーのアイコンへと波及する。あえて高画質な最新スマホで撮影した写真をローファイ加工し、少し退色したようなグラデーションを加える技術は、個人のSNSアイコンをまるでCDジャケットや映画のワンシーンのように仕立て上げている。