京都駅の八条口(南口)から西へ歩くこと約13分。線路にほど近い場所に位置する六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)は、清和源氏の発祥地として知られる隠れた名社である。桜の名所としても親しまれ、春には境内の太鼓橋を覆うように美しい花弁が咲き誇る。
この神社は学問の神様として有名な菅原道真とも深い縁を持つ。境内の静けさは、駅の賑わいが嘘のように穏やかだ。鉄道の線路がすぐ近くを通るため、新幹線やJR西日本の在来線車両と鳥居が重なる一瞬は、カメラマンや鉄道ファンの間でもひそかな人気を集めている。歴史の重みと現代の動線が交錯する、実にユニークな境内といえる。