今季、全国の歴史ファンやアート愛好家から最も注目を集めているのが、2026年特別展「熊本の歴史と自然」だ。熊本城の掘立柱や肥後藩の貴重な行政文書、さらには長年保管庫で眠っていた加藤清正ゆかりの未公開資料が特別公開され、連日大きな反響を呼んでいる。特に清正が自ら指揮を執ったとされる縄張り図の真筆や、書状の原本は息をのむ美しさだ。
展示室を進むと、戦国時代から近現代に至る熊本の歩みがクロノロジカルに展開される。単なる歴史的遺物の展示にとどまらず、地質学的なアプローチから阿蘇の噴火史と人類の営みの関わりを解き明かす構成は見事というほかない。かつてないスケール感で展開される本展は、熊本の深い歴史的奥行きを再認識させてくれる。