ネット上の一部では「トマトは熱を加えるとビタミンCが壊れるため、生のサラダで食べるのが一番良い」という言説が散見されますが、これは栄養学および調理科学の観点からは一面的な見方に過ぎません。
トマトの代表的な機能性成分であるリコピンは、植物の細胞壁の中に閉じ込められています。加熱調理によって細胞壁が破壊されると、リコピンの溶出率が跳ね上がり、さらに油(オリーブオイルやごま油、肉の脂)と一緒に摂取することで、生食時と比較して体内への吸収率が約3〜4倍に向上することが各種食品研究データで明らかになっています。
即席で手軽にビタミン補給をしたいときは簡単トマトサラダ人気1位の和風和え物を、リコピンを効率的に摂取し旨味の相乗効果を最大化したいときはトマトパスタ殿堂レシピや炒め物を選択するというように、目的に応じた調理法を使い分けるのが最も賢明なアプローチです。