スーパー戦隊の歴史は、試行錯誤とブレイクスルーの連続であった。記念すべき第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』は、漫画家・石ノ森章太郎の卓越したアイデアから誕生した。集団ヒーローという画期的な概念は瞬く間に日本中を席巻し、最高視聴率20%を超える社会現象を巻き起こす。続く『ジャッカー電撃隊』を経て、制作体制は東映株式会社の合同ペンネームである八手三郎名義へと継承され、巨大ロボットの登場などフォーマットの基礎が確立されていった。
時代が平成へと下ると、作品の多様性はさらに加速する。特に35作品記念として制作された『海賊戦隊ゴーカイジャー』は、過去の歴代ヒーローに変身できる連動システムを導入し、旧来のファンと子供たちの双方を魅了した。そして近年でも、『爆上戦隊ブブンジャー』のように車やカスタマイズを軸にした斬新な演出が話題を呼び、常にファンを飽きさせないチャレンジが続けられている。
この歴史を語る上で欠かせないのが、変身アイテムのドラマチックな変遷だ。初期のブレスレット型通信機やベルト型から、カード、携帯電話、さらにはミニカーや鍵といったコレクション要素を内包する立体ギミックへと劇的な発展を遂げた。単なる劇中プロップにとどまらず、ごっこ遊びの体験そのものを拡張し続けてきた点に、シリーズが誇る本質的な強みがある。