禰豆子は人気キャラクターとして、見た目のかわいらしさが語られることが多い。竹筒、着物、長い髪、幼く見える姿。こうしたデザインは確かに強い印象を残す。けれど、彼女の本質はそこだけではない。
禰豆子は、人間性を失わない鬼として物語を動かす。炭治郎が戦い続ける理由であり、鬼と人間の境界を考えさせる存在でもある。彼女がいるから、『鬼滅の刃』は単純な鬼退治の物語にとどまらない。
善逸との関係でも、この点は重要だ。善逸が惹かれる相手は、ただ守られる少女ではない。苦しみに耐え、自分の中の衝動と戦い、仲間のために前へ出る人物だ。禰豆子の強さを見落とすと、二人の関係は薄いラブコメのように見えてしまう。