現代の日本において、死刑(絞首刑)が執行される施設に13階段は実在するのでしょうか。結論から言えば、現在の日本の死刑場に13段の階段は存在しません。法務省が過去に報道陣へ限定公開した東京拘置所などの刑場設備、ならびに元刑務官や法曹関係者の証言・手記によると、日本の執行室は床面に踏板(トラップドア)が設置された「フラットな床構造」が一般的です。
被刑者は階段を昇るのではなく、同じフロアの控室・教誨室から平坦な廊下を経て執行室の踏板へと誘導されます。踏板が開くことで地下(1階層下)へ落下する構造となっており、遺体を取り外すために刑務官が地下へ降りる階段はあるものの、段数が13段に統一されているわけではありません。以下は、俗説と実際の法制度・施設構造の違いを整理した比較表です。
このように、物理的な実態としては「13階段」は存在しないにもかかわらず、死刑という国家権力の極限行使を象徴するメタファーとして、言葉だけが一人歩きを続けてきた側面があります。