コムアイは問いかける。なぜ、社会は女性の身体の一部にこれほど過剰に反応するのか。ポップアイコンとして絶大な人気を誇った時代から、彼女は常に衣装やパフォーマンスを通じて自身の肉体を実験室のように扱ってきた。薄手のシースルー衣装やニップレスを用いた演出、あるいはSNS上に投稿される飾らない日常写真は、視聴者に強烈な印象を与えてきた。
日本のエンターテインメント界において、女性の胸部や乳首は長らく「男性目線による性的消費の対象」か「徹底的に隠すべき不潔・禁忌のもの」という二極化された文脈で扱われがちだった。コムアイが目指すのは、そのどちらでもない第3の領域だ。性的記号としてではなく、生きているひとつの肉体器官として胸部を提示する試みは、従来のメディア規範に対する鮮やかな挑戦と言える。