痛みの強さや発現スピードによっては、数十分の遅れが生命の危機に直結することがあります。突発的な急なみぞおちの激痛や、徐々に増悪する痛みに以下の危険兆候が伴う場合は、躊躇なく救急要請(119番)または夜間救急外来の受診を選択してください。
見逃してはならないみぞおちの違和感に潜む危険なサインには、次のような身体的所見が含まれます。
【直ちに救急医療を要するレッドフラッグ症状】
・急激にバットで殴られたような強烈な痛みが走った(大動脈解離、消化管穿孔の疑い)
・脂汗や冷や汗が止まらず、顔面蒼白になり脈が速くなっている(心筋梗塞、腹腔内出血)
・便の色がコールタールのように真っ黒である、あるいはコーヒー残渣のような黒褐色物を吐いた(上部消化管出血)
・高熱(38℃以上)を伴い、白目や皮膚が黄色っぽくなってきた(急性閉塞性化膿性胆管炎)
・お腹全体が板のように硬くなり、軽く触れただけでも飛び上がるほどの激痛が走る(急性汎発性腹膜炎)
これらの症状が現れている場合、体内で臓器の壊死や破裂、大量出血が進行している可能性が極めて高く、自宅で横になって様子を見る行為は極めて危険です。