麻賀多神社を語る上で避けて通れないのが、本殿の左奥にひっそりと佇む末社「天之日津久神社(あめのひつくじんじゃ)」の存在である。
昭和19年(1944年)6月10日。画家であり霊能力者でもあった岡本天明は、この天之日津久神社を訪れた際、突如として右腕に激痛が走り、自分自身の意思とは無関係に手が動き出す現象を体験した。これが、後に『日月神示(ひふみしんじ)』と呼ばれる預言書の誕生の瞬間である。
「富士は晴れたり日本晴れ、神の国のまことの神の力をあらわす代となれる」
変体仮名や数字、記号が複雑に混ざり合った謎の暗号文は、終戦の予言やその後の世界情勢の激変を見事と言える精度で示し、今日に至るまで多くの研究者や精神世界を探求する人々を引き寄せてきた。
小さな社殿の前には、今も全国からのお参りが絶えない。御朱印が開かれる1日と15日には、日月神示の足跡をたどり、独自の祈りを捧げる人々の姿が多く見受けられる。