D-51『ワンピース』Opが15話で交代した真相とメンバーの現在

D-51『ワンピース』Opが15話で交代した真相とメンバーの現在

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アニメ『ワンピース』第6期オープニングテーマとして『BRAND NEW WORLD』が初オンエアされたのは2006年5月21日放送の第264話でした。そこから同年9月24日放送の第278話をもって役目を終え、10月からは麦わらの一味(声優陣)による『ウィーアー! 〜7人の麦わらの一味編〜』、続いてタッキー&翼の『Crazy Rainbow』へと引き継がれました。放送期間はわずか約4か月・全15話という、歴代シリーズの中でも異例のショートランです。

この短さから、当時のネット掲示板やSNSでは「事務所やレコード会社との契約トラブル」「メンバーの都合による差し替え」といった根拠のない都市伝説が囁かれました。しかし、アニメ制作関係者の証言や当時のフジテレビ公式編成資料を照らし合わせると、実態は全く異なる「放送時間帯の大移動に伴う戦略的リニューアル」でした。

『ワンピース』は1999年の放送開始以来、長らくフジテレビ系列の水曜夜19時や日曜夜19時といった「ゴールデンタイム」で放送されていました。ところが、2006年10月改編において、現在まで続く「日曜朝9時30分枠」への大移動が決定したのです。夜のゴールデンタイムから朝のファミリー・キッズ向け時間帯へと移行するにあたり、番組プロモーション、スポンサー構成、そしてオープニング映像を含む番組全体のトーン&マナーを一新するプロジェクトが動いていました。

つまり、D-51の『BRAND NEW WORLD』は「ゴールデンタイム最後のエニエス・ロビー突入編を最高潮に盛り上げるための限定集中タイアップ」として最初から計画されていた節が強く、不測の事態で打ち切られたわけではありません。むしろ、激動の放送枠移行期を支え、視聴者の記憶に強烈なインパクトを焼き付ける大役を見事に果たしたと言えます。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。