熱心なファンの間で大きな話題を呼んだのが、アニメ放送用のTVサイズとCDフルサイズ音源における「歌詞の違い」です。楽曲の冒頭サビ終わりにあるフレーズに、その明確な意図が隠されています。
TVアニメ第1話のオープニングで流れたのは「ありがとう 悲しみよ」というフレーズでした。しかし、後にリリースされたCD版やストリーミング配信版のフルサイズでは「ありがとう 運命よ」へと差し替えられています。
この変更についてLiSAは、物語の序盤で家族を失い絶望の淵に立たされていた炭治郎の心境を考慮したと語っています。まだ幼く過酷な旅を始めたばかりの炭治郎にとって、降りかかった惨劇を「運命」として受け入れるのはあまりに早すぎる――そう考えたLiSAは、アニメの導入期には「悲しみ」と歌い、その後の長い修練と成長を経たフルサイズで初めて「運命」と受け止める物語構成を敷いたのです。作品世界とキャラクターへの凄まじいまでの敬意が、このわずか一行の違いに凝縮されています。