SNSや園芸掲示板におけるリアルな栽培レビューを調査すると、初心者が最もショックを受けるトラブルとして「一晩で葉が丸坊主にされた」という害虫被害が圧倒的多数を占めています。その主犯がセリ科植物を猛烈に好むキアゲハの幼虫です。
キアゲハの成虫は4月〜10月にかけて飛来し、パセリの新芽や葉裏に直径1mmほどの球形の卵を1粒ずつ産み付けます。孵化した幼虫は初期こそ鳥のフンに似た黒白の姿ですが、成長すると鮮やかな緑と黒の縞模様になり、凄まじい食欲でわずか2〜3日のうちに株の葉をすべて食い尽くしてしまいます。
現場で効果が実証されている害虫・キアゲハ対策は以下の3ステップです。
- 防虫ネットの物理的遮断(最重要):苗を植え付けた直後から、網目0.6mm〜1mm以下の防虫ネットをプランター全体に被せます。成虫の産卵を物理的に防ぐことが最大の自衛策です。
- 毎朝の葉裏チェック(テデトール):ネットを使用しない場合は、新芽付近に黄色やオレンジ色の小さな卵がついていないか毎朝観察します。幼虫が見つかった場合は、小さいうちにピンセットや手袋で捕殺(テデトール)します。
- 有機栽培対応のBT剤散布:被害が拡大した場合は、天然の微生物由来成分であるBT水和剤(有機JAS適合農薬)などを散布することで、人体や環境への負荷を抑えつつ幼虫をピンポイントで防除できます。