少しでも肌荒れが見られると、親心から「アレルギーが怖いから卵を完全に抜こう」と考えがちです。しかし、医療関係者が口を揃えて警告するのが、この完全除去リスクです。消化管には本来、口から入った無害な食べ物を受け入れる「免疫寛容」という優れた仕組みが備わっています。
荒れた肌からアレルゲンが侵入する一方で、口からの摂取を完全に断ってしまうと、体は卵を安全な食品として認識できなくなります。その結果、卵に対する免疫がつかず、誤って口にした際にアナフィラキシーなどの重篤なショック症状を起こす危険性が跳ね上がります。
2026年最新ガイドラインや各種小児アレルギー指針においても、「必要最小限の除去にとどめ、可能な限り早期から安全に食べ進める」方針が確立されています。現在では、アレルギーを発症した子どもに対しても、医師の管理下で微量ずつ摂取して体を慣らしていく経口免疫療法が選択肢として確立されつつあり、「怖がって一切与えない」選択は推奨されません。