テレキャスターの弦高調整を語る上で避けて通れないのが、3連サドルと6連サドルの選択だ。伝統的な3連サドルは、2本の弦が1つの金属バレルに乗る。パーツ点数が少なく、弦振動がブリッジプレートへ強烈に伝わるため、パーカッシブで太いアタックを生む。しかし、弦ごとの個別な高さ調整やオクターブピッチの完璧な一致は構造上難しい。
一方、近年のモデルに多く採用される6連独立サドルは、弦ごとにミリ単位での弦高調整と正確無比なオクターブ調整が可能だ。ピッチの正確さと現代的なローアクションセッティングを求めるなら6連サドルに軍配が上がる。しかし、ヴィンテージ特有の「あの暴れるトーン」を愛するプレイヤーは、斜めに角度がついたアングルド(補正型)3連サドルを採用するなど、伝統と機能性の間で絶妙なバランスを探り続けている。