メディアで面白おかしく取り上げられる裏で、本人にとっては長年のコンプレックスでもあった滑舌の問題。番組の企画として始まった「滑舌改善」の取り組みや各種資格取得への挑戦は、一見するとバラエティ的なイジりの延長線上にあった。しかし、カメラが回っていない場所での愚直な努力が、徐々に視聴者の意識を変えていく。
笑われる対象から、応援される対象へ。幾度となく壁にぶつかり、涙を流しながらも投げ出さない姿勢は、バラエティ番組が持つ消費的な構造に小さな風穴を開けた。彼女は決してスマートな優等生ではなかった。だからこそ、その苦悶する姿が多くの人々の胸を打ったのだ。