竪穴式住居の謎を解剖!夏涼しく冬暖かい理由といつまで使われたかの真相

竪穴式住居の謎を解剖!夏涼しく冬暖かい理由といつまで使われたかの真相

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竪穴式住居が「夏は涼しく、冬は暖かい」と言われる最大の理由は、地中熱の活用と計算された断熱構造にあります。地面を数十センチから1メートルほど掘り下げて床を設けることで、周囲の土壁が強力な断熱材となり、外気温の急激な変化を遮断します。地下の温度は年間を通じて比較的安定しているため、夏はひんやりとした地熱が室温の上昇を抑え、冬は冷たい隙間風を防ぎながら地中の温もりを保つ仕組みです。

この半地下構造の上に架けられるのが、ぶ厚い茅葺き屋根の構造です。ススキやアシを何層にも重ねて葺かれた屋根は、内部に大量の空気層を含んでおり、現代のグラスウール断熱材に匹敵する断熱効果を発揮します。夏は照りつける直射日光を遮り、冬は室内の熱が上空へ逃げるのを防ぎました。

さらに住居の中心で極めて重要な役割を果たしていたのが「炉」の存在です。竪穴式住居における炉の役割は、単なる調理や照明にとどまりません。床面の中央で火を焚くことで、熱が住居全体に対流し、土壁や床の土壌に蓄熱されます。一度温まった土は蓄熱暖房のようにじわじわと遠赤外線を放射し、真冬の氷点下の夜でも居住空間を一定の暖かさに保ち続けました。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。