2026年代半ばにかけて進行した「個人視聴率へのシフト」と配信プラットフォームの定着は、2026年に入り決定的なパラダイムシフトを迎えた。かつて社会現象と呼ばれた作品は「世帯視聴率20%超え」という単一の記号で語られたが、現在の評価軸は「熱量」という定性データの定量化へと完全に舵を切っている。
主要配信サービスが提示する独自の視聴ログや、外部リサーチ機関が弾き出すエンタメ満足度指数では、一度見始めたユーザーが途中で離脱しなかったかを示す「継続視聴率」が最も重視される。1話目のインパクトだけで数字を稼ぐバラエティ的な作風ではなく、話数を重ねるごとに口コミで評価が高まり、後半に向けてグラフが右肩上がりに伸びる「スルメ型」の作品が、結果的に年間を通じた評価の頂点に君臨する構造が定着した。