今年の折り紙シーンを大きく揺さぶっているのが、コンピュテーショナル・オリガミ(計算折り紙学)の急速な進化と民主化だ。かつては極めて一握りの天才作家の intuition(直感)と膨大な試行錯誤に頼っていた構造計算が、最新の3Dシミュレーターや構造解析ソフトの普及によって、世界中の若いクリエイターへと開かれた。
これにより、羽の枚数を限界まで増やしたモデルや、解剖学的に正確な馬体の骨格を持つペガサスなど、これまでの常識をあっさりと覆す新作が毎週のようにSNS上へ投稿されている。伝統的な和紙の質感と最新アルゴリズムの融合が、折り紙を新たなデジタル・クラフトの領域へと押し上げているのだ。