近年、従来の美容目的の枠組みを大きく超えて注目を集めているのがメディカルトリミングだ。皮膚疾患を抱える犬や高齢犬、持病を持つ個体に対し、解剖学や皮膚科学の知見を持ったプロが施術を行うスタイルである。これにより、トリミングは単なるスタイリングから、病気の早期発見と予防を担う医療補完の役割へと進化した。
「施術中に指先で触れることで、飼い主すら気づいていない皮下の小さなしこりや外耳炎の初期症状に気づくことが多い」と、都内の専任スタッフは明かす。近隣の動物病院や獣医師と密接に提携している店舗であれば、異常を発見したその日のうちにカルテを共有し、適切な処置へと橋渡しできる。愛犬の寿命を左右するのは、日頃のブラッシング以上に、こうしたプロフェッショナルの鋭い観察眼なのだ。