高台に立った瞬間、目の前を遮るものが何一つない圧倒的な開放感に包まれる。眼下に青く穏やかな水面をたたえる洞爺湖は、約11万年前の巨大な火山噴火によって形成されたカルデラ湖だ。その中央に浮かぶ中島をはじめ、南側にダイナミックな姿を見せる有珠山、そして昭和の噴煙活動で突如隆起した活火山・昭和新山が一望のもとに収まる。
この一帯は、自然の力強さと人々の暮らしが共生する貴重な地域として洞爺湖ユネスコ世界ジオパークに認定されている。幕末から明治にかけてこの地を探索し、北海道の名付け親としても知られる探検家・松浦武四郎も、この地に立ち止まりその壮大な景観に感銘を受けたという。時代を超えて人々を惹きつける地形の神秘が、今もなおここにある。