かつて全国に先駆けて「お団子と串」の都市計画を打ち出した富山市。その試みは今、完全自動運転のラストワンマイルモビリティと融合し、新たなステージへ突入した。
路面電車を基軸としながら、そこから枝分かれする住宅地には小型の自動運転EVポッドが巡回する。高齢者がスマートフォンの操作すら必要とせず、音声やバイオメトリクスで呼べるオンデマンド交通だ。免許返納による買い物難民問題は、この街では過去の遺物になりつつある。中心市街地に住まい、医療、娯楽を集約させ、郊外の自然環境を守る。車社会の代名詞だった北陸で起きたこのパラダイムシフトは、地方都市のインフラ維持に悩む欧米の都市計画家からも熱い視線を浴びている。