阿蘇カルデラの中央部に位置する草千里ヶ浜は、約3万年前に形成された二重の側火口跡に広がる約78万平方メートルの大草原です。中央に佇む雨水池と、のんびりと草を食む放牧馬の姿は、まさに阿蘇を象徴する原風景と言えます。その全体像を最も美しく俯瞰できる場所こそが、県道111号(阿蘇パノラマライン)沿いに設けられた展望スペースです。
現地を歩く「草千里ヶ浜 展望デッキ」が草原と同じ目線で自然のスケールを肌で体感する場所であるのに対し、高台に位置する展望所は、烏帽子岳の山肌、広大な草原、池の水面、そして背後に噴煙を上げる中岳火口までを1枚のフレームに収められるパノラマビューが最大の強みです。地質遺産としてのダイナミズムと牧歌的な静寂が同居する唯一無二のロケーションが、国内外のトラベラーを惹きつけてやみません。