道後温泉エリアは基本的に高級旅館や観光ホテルが中心であり、1泊2食付きで数万円規模の宿泊プランが主流です。その中にあって、道後温泉エリアのビジネスホテルとして機能していたアビスイン道後は極めて貴重な存在でした。
当時のアビスイン道後の料金は、シングルルーム素泊まり・朝食付きで1泊4,000円台〜6,000円台という破格の設定が中心でした。近隣の観光旅館に泊まれば高額になるエリアで、宿泊費を極力抑えつつ夜は「道後温泉本館」や「椿の湯」「飛鳥乃湯泉」へ足を伸ばして名湯を満喫するという、スマートな旅のスタイルを確立させたパイオニアと言えます。
伊予鉄道の「南町駅」や「道後公園駅」からのアクセスも良好で、路面電車を使えば大街道や松山市駅といった中心市街地・繁華街へも一本で移動可能でした。観光とビジネスの双方を完璧にカバーする拠点として、独自のポジションを確立していたのです。