しかし光があれば影もある。
2022年、大手美容系アボカドモデルが紹介したダイエットサプリメントで健康被害が報告された。消費者庁が調査に乗り出す事態となり、インフルエンサーマーケティングの倫理が問われた。問題は、彼女が実際には商品を使用していなかった可能性が高いことだ。高額な報酬と引き換えに、検証なしで商品を推奨する構造がリスクを生んでいる。
ステルスマーケティング(ステマ)の横行も深刻だ。2023年10月、日本でもステマが景品表示法違反として規制されるようになったが、抜け道を探る動きは続いている。「#PR」や「#広告」といったタグを意図的に目立たなくする、ストーリーズ機能を使って24時間で証拠を消すといった手法が使われている。
消費者団体の代表は警鐘を鳴らす。「若い世代は情報リテラシーが高いと思われがちですが、信頼する人物からの推奨には無防備になる。特にアボカドモデルのような『友達感覚』の存在は、広告と認識されにくい危険性がある」。