芳光のわらび餅を購入した際、多くの人が無意識にやってしまう最大の失敗が「冷蔵庫でキンキンに冷やしてしまうこと」です。
一般的なスーパーやコンビニのわらび餅はゲル化剤や加工澱粉が主成分のため冷やしても固まりにくいですが、本物の本わらび粉で作られた芳光の餅は、10℃以下の環境に長時間置くとデンプンが締まり、硬く濁ってしまいます。一度硬化したわらび餅は、あの官能的な「とろける感覚」を取り戻すことはできません。
店側が推奨する正しい保存・実食ルールは以下の通りです。
- 直射日光を避け、室内の涼しい常温(15〜20℃前後)で保管する。
- どうしても冷たさを楽しみたい場合は、「食べる直前の10〜15分間だけ」野菜室などに入れて軽く冷やす。
- 賞味期限は翌日までと記載されているものの、購入当日の「出来立てから数時間以内」が最も柔らかく美味しい。
また、芳光はわらび餅があまりにも有名ですが、本来は京都の伝統を受け継ぐ上生菓子の名店です。秋の「栗子みち」や春の「桜餅」「花見団子」、冬の「椿餅」など、季節ごとの主菓子も和菓子職人の極致と言える仕上がりを誇ります。わらび餅と一緒に季節の生菓子を数点詰め合わせてもらうのが、通の愉しみ方です。