多くのリスナーが息を呑んだのは、その剥き出しの言葉選びと徹底的なまでの反骨精神です。タイトルの『ルル』という言葉は、社会規範を意味する「Rule(ルール)」に由来しています。しかし、本作で描かれるルールは人を守るためのものではなく、思考を停止させ、個性を押し潰す「呪縛」として描かれます。
歌詞の随所に散りばめられた「従え」「お利口さん」といった冷笑的なフレーズは、大人たちが押し付ける都合の良いモラルや、周囲の顔色ばかりを伺う同調圧力への痛烈な皮肉です。過激とも評されるアグレッシブな言葉の数々は、単なる無軌道な暴言ではありません。誰かの決めた理不尽な枠組みに閉じ込められ、息苦しさを抱えて生きるすべての人々に代わって、心の奥底に溜まった澱(おり)を叩き割るための「正当防衛の叫び」なのです。
綺麗事や妥協を一切排除し、人間の生々しい鬱屈をここまで赤裸々に暴き出したからこそ、『ルル』のリリックは聴く者の感情を激しく揺さぶり、カタルシスをもたらします。