国内の自動車整備業を取り巻く環境は、OBD点検(車載式故障診断装置の検査)の義務化をはじめ、年々厳格さを増している。国土交通省が定める道路運送車両の保安基準において、下回りからの油脂類垂れ流しは明確な車検不適合項目だ。「滲み程度なら通る」という過去の甘い認識は、環境基準と安全意識の高まりによって完全に通用しなくなっている。
近年のハイブリッドカーやダウンサイジングターボ車では、アンダーカバーが車体底面を隙間なく覆い、オイルパンの漏れが視覚的に隠蔽されやすい構造になった。アンダーカバー内に溜まったオイルが遮熱板に触れて車両火災に至るリスクを防ぐためにも、車検時のみならず12ヶ月法定点検でのリフトアップ検査が決定打となる。