愛猫を安全かつ快適に抱き上げるための鉄則は、「胸部とお尻を同時に支え、飼い主の体幹にしっかりと密着させること」に尽きます。獣医師が臨床現場でも実践する基本の3ステップは以下の通りです。
ステップ1:声かけとアプローチ
背後からいきなり持ち上げたり、上から急に手を伸ばしたりすると恐怖を与えます。猫の視界に入る斜め前方から静かに声をかけ、まずは顎下や首周りを撫でてリラックスさせます。
ステップ2:支点の確保(両手の配置)
利き手ではない方の手を猫の胸の下(前足の後ろ側)に滑り込ませ、もう一方の手で下半身とお尻全体を包み込むように下からすくい上げます。この「お尻の支え」が何よりも重要であり、猫の後ろ足が安定する足場を作ってあげます。
ステップ3:体幹への密着とホールド
持ち上げると同時に、猫の身体を飼い主の胸元や腹部へ引き寄せます。飼い主の体と腕で隙間なく包み込むことで、猫は「足場がしっかり固定されている」と認識し、驚くほど大人しく脱力します。