安倍元首相の持病は過敏性腸症候群か?潰瘍性大腸炎との違いと真相

安倍元首相の持病は過敏性腸症候群か?潰瘍性大腸炎との違いと真相

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医学的な見地から見れば、過敏性腸症候群 潰瘍性大腸炎 違いは極めて明白です。前者は「機能性疾患」、後者は「器質性疾患」に分類され、腸管内部で起きている現象そのものが根本から異なります。

過敏性腸症候群は、内視鏡検査を行っても大腸の粘膜には傷や炎症などの異常が一切見つかりません。一方、潰瘍性大腸炎 指定難病 症状においては、大腸の粘膜にびらん(ただれ)や深い潰瘍が多発し、粘血便(血液と粘液が混ざった便)が継続的に排泄されます。さらに進行すれば発熱や貧血、激しい衰弱を引き起こし、最悪の場合は大腸全摘手術を余儀なくされる極めて深刻な疾患です。

両者の病態と特徴を客観的データに基づいて整理したのが以下の比較表です。

項目潰瘍性大腸炎(安倍元首相の持病)過敏性腸症候群(ネットの誤認)編集部の見解・評価疾患の分類器質的疾患(炎症性腸疾患:IBD)機能的疾患(消化管機能異常:IBS)粘膜の物理的破壊を伴うかどうかが根本境界国の指定難病指定難病97番(医療費公費助成対象)非対象(一般的な慢性疾患)国が生涯治療を支援する難治性である事実の証左国内患者数約22万人(受給者証所持ベース)推定1200万〜1500万人(人口の約10%)患者数の桁が異なり、希少性と深刻度に対比がある主な症状持続的な下痢、激しい血便・粘血便、発熱、貧血、体重減少腹痛を伴う便通異常(下痢型・便秘型・混合型・ガス型)血便の有無がIBDとIBSの最大の臨床的相違内視鏡所見大腸粘膜の充血、浮腫、びらん、潰瘍が明瞭に確認される粘膜は完全な正常像(病変は見当たらない)大腸カメラを行えば100%見分けがつく決定的相違主な治療法5-ASA製剤、ステロイド、免疫抑制薬、生物学的製剤生活習慣改善、高分子重合体、セロトニン受容体拮抗薬など潰瘍性大腸炎は免疫抑制を伴う高度な専門薬物療法が必須

このように、IBD IBS 違い 見分け方において最も重要な指標は「腸粘膜の器質的破壊」と「血便」です。過敏性腸症候群の下痢型やガス型に悩む患者も深刻な生活の質(QOL)低下に苦しみますが、生命に関わる出血や大腸穿孔、がん化のリスクを抱える潰瘍性大腸炎とは、病理学的な危険度が全く異なります。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。