ネットカルチャーや若年層のコミュニティで定着したアムカとは「アームカット(Arm Cut)」の略語です。手首の血管周辺を刃物で傷つける「リストカット(リスカ)」に対し、アムカは手首から肘、あるいは二の腕(上腕部)にかけての腕全体を傷つける行為を指します。さらに太ももなどを切る行為は「レグカ(レッグカット)」と呼ばれ、ネットスラングとして分類されています。
臨床心理や医療現場の観察データによると、リスカからアムカやレグカへと部位が移行するケースは少なくありません。その主な理由は「周囲に自傷痕を悟られたくない」という隠蔽心理です。手首は日常生活での露出が多く、腕時計やブレスレットでも隠しきれない場面が増えるため、半袖や七分袖の内側に収まる上腕部や前腕の内側へと移行していく力学が働きます。