大学時代の安倍氏を象徴する課外活動が、体育会アーチェリー部での活動です。高校時代から同競技に親しんでいた安倍氏は、大学進学後も迷わず入部。猛練習を重ねて頭角を現し、上級生時には副主将を務めました。当時のチームメイトや関係者の証言によると、「的を見据える集中力とプレッシャーに動じないメンタルの強さは部内でも際立っていた」と語られています。
学業面では、政治学科の佐藤栄佐武教授(行政法・地方自治論)のゼミに所属。ゼミ仲間と議論を交わしながらも、過度に出しゃばることなく聞き役に回る姿勢が印象的だったと伝えられています。政治家一族の御曹司という特異な立場にありながら、特別扱いを嫌い、同級生と分け隔てなく接する人柄でした。
プライベートでは、愛車のアルファロメオやホンダ・シビックを自ら運転し、吉祥寺の喫茶店や居酒屋で仲間と語り合うなど、1970年代の等身大のキャンパスライフを満喫していました。この飾らない気さくな人柄と、アーチェリーで培った勝負強さは、後年の選挙戦や政界再編における強力な求心力の原点となりました。