全国に数多く存在する競輪場のなかでも、岸和田競輪場が採用する400mバンクは極めて独特な表情を持つ。一見すると標準的な400mバンクに分類されるが、直線距離が約56.7mと比較的長く、ゴール前の「差し」や「追い込み」が決まりやすい設計になっているのが特徴だ。
だが、本当の勝負どころは物理的な構造だけではない。大阪湾から吹きつける海風が、レースのシナリオを根底から書き換える。バックストレッチで強い向かい風が吹くと、先行選手は急激にスタミナを削られ、最終コーナーから直線にかけて大波乱の決着を演出する。風向きと風速を直前まで見極めることこそが、高配当を射止める第1の鍵だ。