医療倫理や法制度の厳密な議論では、安楽死の形態に応じた専門用語が使い分けられます。
薬物の投与など人為的な手段で直接的に死をもたらす行為は積極的安楽死 英語でactive euthanasiaと呼ばれます。これに対し、回復の見込みがない患者に対して延命治療を中止または開始しないことで自然な死を迎撃させる行為は消極的安楽死 英語でpassive euthanasiaと定義されます。
また、患者本人の意思決定に基づいた分類も極めて重要です。
- 自発的安楽死 英語(voluntary euthanasia):本人が明確な判断能力を持ち、自由意思で希望して行われる安楽死。
- 非自発的安楽死(non-voluntary euthanasia):昏睡状態や重度認知症、乳幼児など、本人の意思確認が不可能な状況で家族等の判断により行われるもの。
- 反自発的安楽死(involuntary euthanasia):本人が生きる意思を示している、または意思表示が可能な状態であるにもかかわらず、本人の同意なしに命を絶つ行為(国際法上も明白な殺人とみなされます)。