こうした構造変化に対し、業界団体である日本雨具協会も熱い視線を注ぐ。かつてPVC(ポリ塩化ビニル)製のレインウェアといえば、重く固くなりやすいという欠点があった。冬場になればパリパリに硬化し、擦れ合えば不快な音を立てるのが常だったからだ。
だが、近年の分子配合技術の進化により、PVC(ポリ塩化ビニル)の弱点は極限まで克服された。フタル酸エステル類を使用しない環境配慮型可塑剤の開発や、超軽量なエラストマーとの複合化に成功。しなやかで肌触りが良く、低温下でも柔軟性を失わない新世代素材へと生まれ変わった。耐久性と防水性の高さから、環境負荷を低減する長寿命素材としても再評価が進んでいる。