メディアの歴史において、急成長の陰には常に大きな曲がり角が存在する。かつて表面化した組織内の格差や多様性をめぐる議論は、ブランドに深刻な打撃を与えた。主要キャストの相次ぐ離脱、SNSでの批判、そしてユーザーの離反。長年築き上げた理想の食卓というイメージは、一時期崩壊の危機に瀕した。
そこからの再生プロセスこそが、現在のメディア環境においてきわめて批評的な意味を持つ。一部のカリスマ性に頼るモデルから脱却し、多様な背景を持つ料理人やジャーナリストを起用。透明性の高い制作プロセスを提示することで、失われた信頼を少しずつ取り戻してきた。