ここで、ネットでよく検索される「あの女優」たちの実名をいくつか挙げてみよう。例えば、どこか哀愁漂う表情と圧倒的な日常感で作品に溶け込む江口のりこや、怪演からコメディまでこなす片桐はいりなどは、今や主役級の知名度を得た。しかし、その一歩手前で「名前は出てこないけれど、見ない週はない」というポジションにいるのが、梅沢昌代や池谷のぶえ、あるいは野口かおるといった実力派たちだ。
彼女たちは、劇団出身者が多いのも特徴だ。舞台で鍛え上げられた発声と、どんな小さな役でも一瞬でその場の空気を支配する存在感。彼女たちが画面の端に映るだけで、ドラマのセットが本物の「生活空間」へと変貌する。その魔法のような演技こそが、視聴者の脳裏に焼き付いて離れない理由なのだ。